イラスト描いてる遠坂あさぎ先生の絵が好きで1巻が出た当初買うべきか非常に悩んでました。見るからに女の子がたくさん出て擬人化って艦これとかでお腹がいっぱいだったんで。で、放置。アニメ決定までこぎつけここまで続いてるとはです。
◆あらすじ
西暦2015年、中央アジア地域において正体不明の飛翔体が目撃される。のちに「ザイ」(災)と名付けられたそれらの飛翔体は、既存の軍用機をはるかに凌駕する戦闘力を有しており、各地に多大な被害をもたらした。この際に公開演習的なものを見ていた主人公は戦闘機に乗って演武している母を失う。世界はこれに対抗するため、「ドーター」と呼ばれる特殊兵器(これが表紙にある女の子たち)の開発を開始する。
2年後、上海沖にて、日本へと脱出に向かう船団がザイの攻撃を受けた。救命艇による脱出の最中、主人公・鳴谷慧は、赤色に発光した戦闘機らしき機体が、ザイを撃墜するのを目撃する。ところがその機体は姿勢を崩し、そのまま付近の海上に墜落してしまう。自らの生命を救ってくれたパイロットを助けたいという衝動に駆られた慧はひとり海へと飛び込み、どうにか機体に辿り着くことに成功する。
ところがその機体は、彼の知る通常の戦闘機とは明らかに異なっていた。おかげでパイロットを引き出すことはおろか、内部の様子をうかがうこともままならない。それでも慧は必死に呼びかける。すると、突如機体の一部が開き、コクピットが露わになった。だがそこで彼が見たのは、装備に身を包んだパイロットではなく、華奢で小柄な、ひとりの少女だった――という開幕を迎え結構時系列がぴょんぴょん最初飛びます。
◆表紙に騙された濃密なゾッとするストーリー
可愛いやん?擬人化した戦闘機とイチャコラするんだと思ってたさ…。
全然違ったというか恐ろしい事に表紙になってる娘が全て味方とは限らないし墜ちていく。え?っていう壮絶さがあります。個人的には3巻はちょっとゾッとしたんですけど。ゆっくりしたパートがあんましないです。伏線がたくさん練られていてよく出来てると感心するばかりです。まだ途中まで5巻しか読んでないんで今後が怖すぎです。
推測ですがなんかループしてる気もしますしこれは女の子が可愛いだけでエヴァと同じですよ。絵柄で入ったらとんだ壮絶な世界。イリヤの空の要素もある感じがヒシヒシとします。
という事もあってストーリーをいまんとこ自信もって薦められます。
初期の1巻だけの内容だとふーんで終わりそうですがこれだけ巻数が出てると一気あかされていく部分や気になる謎伏線がとっても楽しく一気読み出来ます。
売れてる、続いてる理由がわかりました。
◆アニメ化について
これだけストーリーがいいので丁寧に描写して長く続けないと名作にはなりえないだろうなぁ…っていう心配があります。だいたいどこまでやるんでしょう?電撃文庫なんで上手くいけば2期とかあるわけですが。どうころぶのやろう。